変化は新たなジャンルを生む
Googleのマットカッツ氏の発言から注目を集める結果となった「Author Rank(オーサーランク)」。
「Author Rank(オーサーランク)」とは簡単に言ってしまえば、“誰が書いたものなのか”を重視して、それを検索エンジンのランキングに反映しますよ、というもの。
つまり、どこの誰だか分からない人間が書いたり作ったりしたコンテンツよりも、その道の専門家のコンテンツの方が信頼性もあって面白いものに違いない―、という考えに基づいている。
個人的には、どこの誰だか分からない人によって面白いコンテンツが突然生み出されるのが、ネットというメディアの特長では?とも思うけれども、このオーサーランクという考え方からすればそうではないらしい。
ちなみに、Googleがこのオーサーランクという概念を取り入れて今すぐ劇的に変化する―、ということではないのでその点は要注意。
Googleが変わってきたというよりも…
そもそもGoogleは、ランキングを決める際に被リンクを重視してきた。
つまり、他のサイトからリンクされているサイトというのはより良いサイトに違いない―、という考え方だ。
このランキングの評価の仕方というのは基本的には今も変わってはいない。
変わったのはGoogle自体の精度とネットの動向だ。
不自然な被リンクを弾き出せるようになってきた技術の向上。
それに加えてユーザーが使う個人メディアの変化。
つまり、以前は自作のホームページを使って何とか情報発信をしてきたことが、ブログやソーシャルメディアを使っての情報発信に変わってきたし、人気のあるサービスも常に変化してきている。
さらには、スマホやタブレットの普及で、ネットの見方も変わってきた。
紹介やリンクのされ方が変わってくるのも当然のことだ。
オーサーランク最適化サービス?
仮に、近い将来、このオーサーランクがランキングの評価のメインの指標となり、被リンクが意味をなさなくなって廃業するSEO業者があるとすれば、それはGoogleのせいではなく、時代の流れについて行けなくなっただけのことだ。(と、自分にも言い聞かせる…。)
SEO業者から●●業者へと変貌するだけのことだ。
ちなみに、このオーサーランクの話題を受けて、早速この手の対策をサービスとする所が現れた。
変化を危機と捉えるか機会と捉えるか―。
コンテンツに対していかに評価を受けるか…
オーサーランクにしろ、コンテンツSEOにしろ、今後はさらに“コンテンツ”に対して意識を注がないといけない。
ユーザーのためになる“良いコンテンツ”を作りましょう―、とは最近よく聞くフレーズではあるけれど、良いコンテンツだから評価されるのではなく(確かにそういう面もあるけれど)、評価され続けるコンテンツが“良いコンテンツ”となっていくのだということは忘れてはいけない。
結局はどのように評価されるかがポイントなるので、「ARO対策」などという新しいジャンルが出てくるのかもしれない。
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