SEO対策で2ヶ月半で結果を出した方法と事例

「なるべく早く結果を出したい…。」

この思いは多くのサイト運営者に共通するはずです。あるクライアントの事例が参考になると思い、実際にやったことを中心にSEO対策を説明してみました。

SEOで結果が出ない…

  • SEOのやり方が分からない…
  • どんなキーワードでアクセスされたら良いのか分からない…
  • 制作会社に任せっぱなし…
  • どこから変えたら良いのか優先順位が分からない…
  • SEOとサイトの見た目は関係ないと思っている…

こんな悩みや思いを抱いている方は、以下の事例がきっと役に立つはずです。

あるクライアントの事例。

2ヶ月半で結果を出したSEO対策の順位レポート

上にあるデータは弊社のクライアントの、
ある建築関連企業のホームページの順位変動です。

  • キーワードはGoogleプランナーのデータで月間検索数1万件程度のミドルキーワード。
  • 10位以内に顔を見せ始めたのが施策から1ヶ月半
  • 施策開始から2ヶ月半経過時には1日に複数件の問い合わせ
  • 3位以内への上位定着には約3ケ月。
  • 1日あたりユニークユーザー数で80~120人程度

この順位変動は特別なものではなく、この程度のキーワードレベルなら大体このような時間軸で順位が上がっていきます。

ちなみに、そのホームページやクライアントは施策を始めるまでこんな感じでした。

  • SEO対策は一切してこなかったためスモールキーワードでもほぼ圏外
  • クライアントにSEOの知識はない
  • ホームページからの問い合わせはそれまでほとんどない
  • ホームページを更新出来るスタッフが社内にいない
  • アクセス数など把握していない
  • ソーシャルメディアをやっていない

これだけ「ないないずくし」のサイトに何をやったのかが重要なテーマです。

今回、この建築会社のサイトの例を元に“SEO対策でやるべきこと”をご説明しますが、基本的にはどの業種のサイトであろうと、また、キーワードやキーワードの規模が変わろうと、対策の方向性が大きく変わることはありません。

もちろん、ある程度のカスタマイズは必要となりますが基本的な箇所を押さえておけば難しいことではないのです。

何をやったのか?(内部対策)

内部、つまりホームページそのものが抱える問題点が多かったため、そこから見直しました。

●施策の中心となったのは以下です。

 

  • 強み・特長の洗い出し
  • キーワードの選定
  • 競合サイトのチェック
  • タイトルタグ
  • メタディスクリプション
  • サイト構造
  • 内部リンク
  • コンテンツの検討
  • テキストの書き方と見出しの最適化
  • 更新
  • メニュー(グローバルメニュー・サイドメニュー・フッターメニュー)
  • ユーザーフロー
  • トップページ(ランディングページの強化)
  • スマートフォンなどのデバイスへの対応

外部対策については内部対策の次に説明します。

強み・特長の洗い出し

その建築会社のトップページには「こんなこと出来ます!」が、いくつも書かれれていました。

リフォームや注文住宅、外壁塗装etc…

かと言って、それぞれの説明が詳しく書かれているわけでもありません。
なんでも出来るは、何も出来ないのと一緒。
リフォームに特化したサイトがあれば、ユーザーはそっちのサイトを選ぶでしょう。

しかも、その会社を表すキャッチコピーのような存在は、目立たないように書かれていただけではなく、漠然としていて何が言いたいのかまったく伝わってこなかったのです。

そこで弊社のヒアリングシートに記載してもらったり、実際に聞き取り調査をしながら洗い出しを行いました。

そして一番の強みや特長を持っていた業務をメインにトップページに落とし込んでいくことにしました。

キーワードの選定

ランディングページとなるトップページの方向性が決まったのなら、成約に結び付けるためにそのページを見てもらう見込み客を集める必要があります。そのためにはキーワードの選定が欠かせません。

このクライアントには以下に挙げるキーワード選定方法で絞り込んでもらいました。

キーワードの選定方法にはいくつかありますが、ここで間違うと遠回りになるだけでなく、せっかくの施策が無駄になってしまう可能性もありますので、複数の方法で絞り込みたいものです。

・自分自身で書きだしてみる

ある程度予測は必要。あまり時間をかける部分ではないが、思いつく範囲で書きだしてみて下さい。

・既存客に聞く

すでに問い合わせなどをもらっているようでしたら既存客に聞くのが一番です。

・アクセス解析をチェックする

アクセスがある程度ある状態の場合、どんなキーワードでアクセスされているかチェックします。問い合わせにつながっているキーワードが分かるのであれば、そのキーワードを候補に加えます。

また、滞在時間や直帰率などからも判断できます。

・競合サイトをチェックする

競合サイトが明確なら、そのサイトの特定の箇所をチェックすることで分かることがあります。

それはタイトルタグやメタディスクリプション、メタキーワードです。SEOチェキなどを使ってチェックすると早いです。

・サジェスト検索で目星をつける

ある程度目星がたってきたら、実際にそのキーワードを検索窓に入れてみて下さい。サジェスト検索といって、よく検索されるキーワードを検索エンジンエンジン側が教えてくれます。

・Yahoo/Google関連キーワードツール

goodkeyword.net

関連キーワードを教えてくれるツールもあります。メインと考えるキーワードを入れて検索すると、それに関連するキーワード一覧が出てきます。

その中から、成約に結び付きやすいと考えるキーワードを多めにピックアップしておきます。

・Googleキーワードプランナー

このキーワードプランナーは是非、キーワードの確認のために使っておきたいツールです。検索数や競合性などを教えてくれます。

メインとなるキーワードや、サジェスト検索などでピックアップした複合キーワードをチェックして、どれ位検索されているか、あるいは競合がどれ位いるのかをチェックします。

見るべきポイントは月間検索数と競合性の高低とその入札価格。
見方にはいくつかありますが、

  • 数万件以上のレベルのキーワードをビッグキーワード
  • 数千件~数万件レベルをミドルキーワード
  • 数百件から数千件レベルをスモールキーワード

とレベル分けします。

ビッグキーワードは対策の難易度や時間もかかるが多くのアクセスが集まります。

ただし成約率は低くなる傾向にあります。
スモールキーワードはその逆です。

対策の順序としてはメインキーワードを含んだ複合キーワードから対策を始めて、最終的にはメインキーワードを対策していくという形がベスト。

ただし、このクライアントの場合は、メインとして決めたキーワードがそこまで検索数の多くないミドルキーワードだったこともあり、単体での対策も最初から行いました。

いずれにしろ―

メインキーワードを1個~3個程度。
サブキーワードをとりあえず5個程度に絞ってそれを組み合わせます。

なお、複合キーワードは検索数が少ないものが多く、その場合の検索順位としては1位~3位以内を必ず目指すと決めて下さい。そうでないと現在の検索エンジンの場合、さほどアクセスが集まらない―、ということになってしまいます。

キーワードを決めたなら、必ずやって欲しいのが実際に検索してみることです。

検索してみる

メインキーワードで検索してみて下さい。
最終的にはその検索結果の上位に入っていくという目的があります。
他の競合と比較対象とされる存在にならなければいけないわけです。

競合サイトに追いつくまでには時間も予算も必要です。

時間の目安としてはキーワードで大体予測はつきます。

  • スモールキーワード@1~2ヶ月
  • ミドルキーワード@3~6ヶ月
  • ビッグキーワード@12月~

予算に関してもビッグキーワードになるほど制作費もかかりますし、外部対策も同じことが言えます。

スモールキーワードから対策を始めるとしても、そこまで予算や気持ちを保ち続けられるかもポイントですね。

競合サイトのチェック

キーワードを選ぶ際にも競合サイトを見ますが、競合サイトの強みや特長、サイト自体のユーザーへの訴求力もチェックしました。

競合になるであろうホームページの中には、事例がとても豊富なサイトも見られましたが強みや特長がしっかりと伝わってくるサイトはあまりありませんでした。

『事例やコンテンツを設置してあるから自由に見てね』という感じの作りです。

一方でクライアントの場合は画像などを使って見せられる事例は少なめ。

したがって、事例は見せつつもメッセージ性を全面に打ち出したページ構成を目指すことにしました。

なぜSEO対策の説明の中で、サイトやページ構成など見た目の部分までお話ししたのかというと、現在のSEOにおいて、サイト自体をユーザーにじっくりと見てもらうということはとても重要だからです。

滞在時間が短かかったり、直帰率が高いサイトは評価されなくなっています。成約のとれるサイトは必然的にSEOにも強いサイト作りをしていることにもなるのです。

タイトルタグ

このクライアントサイトのタイトルタグは、はっきり言って“ダメなタイトルタグ”の典型になっていました。タイトルタグが会社名になっていたのです。

そこで、決定したキーワードと、ピックアップした強みや特長を組み合わせたタイトルタグに変更しました。

タイトルタグは検索結果に表示される、サイトに関する数少ない情報になります。それを見てユーザーはクリックするかどうか決めるのでとても重要な箇所です。

タイトルタグに関する注意点は以下の通りです。

  • メインキーワードやサブキーワードを含める
  • 出来れば全角32文字を使い切る(それ以上は検索結果に表示されません。)
  • 強みや特長を記載する
  • キーワードの羅列にしない
  • 同じキーワードを3回以上繰り返さない
  • 頻繁に変更しない

思わずクリックしたくなるようなタイトルに出来れば成功と言えます。

メタディスクリプション

メタディスクリプションについても“ダメな例”になっていました。つまりすべてのページが同じものになっていたのです。ページに合わせて記載内容を変更しました。

このメタディスクリプションも検索結果に表示されます。タイトルタグだけでは伝えきれないことや、詳しい内容を書く必要があります。その際にもキーワードを散りばめながら記載して下さい。

検索した文字がメタディスクリプションに書いてあると、その文字が太文字になります。太文字になると、そうではない文章に比べてユーザーはクリックしたくなるものです。

文字数は全角で約120文字メタディスクリプション程度。ここも出来れば使い切るくらいに書いて下さい。

メニューの見直し(グローバルメニュー・サイドメニュー・フッターメニュー)

相談を受けた時のサイトは、サイドメニューがあるだけで、しかも
「メニューの順番なんて考える必要あるの?」という感じに並んでいました。

つまり、存在するページにとにかくリンクしてあるだけ―、という状態。会社概要やプライバシーポリシーなどが比較的メニューの上の方にあったと記憶してます。

メニューは誰のためのものかというと、当然ユーザーのためにあります。見てもらいたいページやコンテンツにスムーズに辿りついてもらうためには、メニューの位置や順番も気に掛ける必要があります。

ユーザーは迷ってしまうとすぐにサイトを離れてしまいます。

テキストの書き方

キーワードの出現率は気にすべき?

SEOでのテキストと言えば、キーワードの出現率の話があります。上位表示させたいキーワードの出現率は何%くらいが良いのか?という話題です。

ただこれについては最早気にする必要はないと言えます。対策をしたいキーワードについて普通に書いておけば自然な感じでキーワードが文章内に含まれるはずですし、多ければ上位表示しやすいというものではありません。

しかし、このように説明すると、その人の文章の書き方や個性もあるのでしょうか、やたらキーワードが羅列されたり、あるいはほとんど出てこなかったり―、ということも稀にあります。

もし、気になる場合は最初のうちだけでもツールを使ってチェックしてみても良いかもしれません。3%~7%辺りに収まっていれば問題ないでしょう。

「あなたは…」で始めよう

webサイトは業種や形態にもよりますが、基本的には個人に向けて発信するものです。例え法人向けサービスであっても、それを見ているのは担当者、1人のはずです。

とりわけ現在ではスマホやタブレットなど小さな画面で見ることも多いので感覚的にも、「個人対個人」の傾向は強くなっていると言えます。

これはラジオなどのメディアにも該当します。ラジオDJは「あなたはいかがですか?」というように“皆さんは”ではなく“あなたは”と表現することが多いはずです。これは“個人に向けている”という感覚が強いからです。

webサイトはなおさらそうですね。

それと、「私たちは●●が出来ます」というように「私は―」で始めることを意識的に回避してみて下さい。主語は「あなたは―」で始めます。「あなたは」を連発する必要はありませんが、「あなたは(この商品を使えば)●●を実現出来る」という風に書けば、それを見ている人もイメージしやすいのです。

それに、「私」を中心に書けば、自分勝手なことを書いてしまいがちになります。お客様はあくまで「自分自身がどうなれるか」を考えてあなたのサイトを訪問していることも忘れないで下さい。

この点、クライアントサイトの説明も、「私たちは●●が出来る会社です」という文章に終始していました。お客様が知りたいのはその先のはずです。「●●を提供してもらった結果、どうなれるのか?」ということですね。

例えばリフォームなら、リフォームした結果どうなれるのか?リフォーム出来る会社はたくさんあります。その中から選んでもらう理由が必要なのです。

ある建築会社は間取りにこだわるリフォームをしています。リフォームを依頼してきたのは4人家族のお父さんです。家族に会話があまりなく、顔を合わせる機会も少なくなってきたという悩みを抱きながら手狭になってきた我が家のリフォームを計画しました。リフォームによって間取りを大きく変え、自然と顔を合わせる機会が増える動線にして、狭いながらも広さを感じられる工夫をしました。するとリフォーム後は、次第に家族の会話も増え、笑うことが多くなった―、という話しが施工事例とともに紹介されています。

「リフォームをしたら部屋がキレイになります!」は当たり前のことなので大げさに説明する必要もありません。その先にあるものをお客様は知りたいのです。
そのことを常に意識しながら書くと、一味違うものが出来あがります。

更新

ホームページはあなたを映す鏡

更新もほぼされていない状態でした。これは、多くのホームページで見られる現象です。制作会社に依頼して完成したらほとんどそのままの状態になって、その他多くのサイトの中に埋没してしまっている状況です。これでは何のために作ったのか分からなくなってしまいます。

ホームページは完成してからが勝負の始まりです。スタート地点に立っただけで満足してしまっている方が実に多いのです。

更新は何のためにするのでしょうか?

ホームページはあなたやあなたの会社を映す鏡です。活動しているのであれば、それに合わせてホームページも活動させなければいけません。見込み客はホームページを見て商品やサービスや会社や人を判断します。

ずっと前に更新が止まっているホームページに問い合わせるのはやはり不安でしょう。「新年明けましておめでとうございます」で止まり続けているホームページもよく見かけます。

更新すれば何でも良い?

一文字追加するようなことを更新とは言いません。見た目に分からなければ意味はないのです。

また、更新によりサイトの評価が悪化することもあります。ユーザーが求めていないものを追加してはいけません。

例えば施工事例を目立つ所に設置していたため、訪問者の興味を引いていたのに、それを分かりずらい場所に移動し、社長の個人的な趣味ブログを設置してブログを更新しても、それは評価を落とす更新になる可能性が高いのです。

ユーザーが求めるものを提供し続けることこそ「更新」と言えます。

アイキャッチ画像と数秒で伝わるメッセージ

会社の画像でもなく、施工事例の画像でもなく、素材集から引っ張ってきたと思われるどっちつかずの建物の画像がメイン画像になっていました。

そもそも何を意味する画像なのかよく分かりませんでした。おそらくは新しい建物をイメージしてあったと思うのですが、(既述しましたが)メッセージも目に入ってきません。

ユーザーは興味が沸かないとすぐにホームページを離れてしまいます。

いわゆる3秒ルールというものがあります。

検索結果からホームページを“ちら見”しただけでブラウザの「戻る」ボタンを押して他のサイトに移動してしまう状態のことですが、ユーザーは最初の3秒で自分にとって有益なホームページかを判断してそれ以降の行動を決めるのです。

まずはこの3秒の壁を破らないと話になりません。

ホームページのファーストビュー( ユーザーがサイトを訪れた際、まず目に入る部分)に、興味を引きそうな画像とともに、すぐに伝わるメッセージを掲載する必要がありました。

これは、その他のホームページにも広く当てはまることです。

サイト構造の最適化とユーザビリティ(wordpressの導入)

構造と言えるほど、多くのページやコンテンツがあったわけではありません。

ただ今後は、クライアント側でもページやコンテンツを追加していくことを予定していたので、サイト構造に問題が起こらないようにwordpressで構築することにしました。

サイトを構築する際のポイントは

「ユーザーを迷わせないこと」
「どこに何があるのかすぐに分かること」
「見たいページにすぐに行けること」

つまりサイト構造はユーザビリティ(使いやすさ)と関連しています。

そのためには、

  • 階層を深くしない
  • パンくずリストの設置
  • (ユーザー向けの)サイトマップの設置
  • 関連記事の表示

などを行う必要があります。

それを比較的簡単に実現できるのがwordpressなんですよね。とても便利で重宝しています。

内部リンクとアンカーテキスト

これはメニューについても言えるのですが、リンク先にどんなコンテンツがあるのかを、リンクされているテキスト(アンカーテキスト)を見ただけで判断出来ないといけません。

判断出来るという意味では問題なかったのですが、問題は画像でメニューを作っていたこと。

それでも良いのですが、その場合は別途テキストリンクを設置することをおすすめします。

例えばグローバルナビゲーションが画像の場合、同じ内容のテキストリンクをフッターにも設置するようなイメージです。

また、画像には altでメニューの内容を記載しておくべきでしょう。

アンカーテキストは内部対策でも外部対策でも重要なテーマになります。簡単に言えば、上位表示させたいキーワードでリンクする、ということです。リンクされたページはそのキーワードで上位表示されやすくなります。

コンテンツの検討

クライアントサイトはコンテンツらしいものは存在しませんでした。アクセスを右肩上がりに獲得し続けるためには、コンテンツの存在は欠かせんませんので、コンテンツ対策は現在でも継続中です。

コンテンツは今のSEOにおいて重要なテーマの一つです。ユーザーから支持を集めるコンテンツを作成して、ソーシャルなどで拡散されれば、そのコンテンツは上位表示しやすくなります。

ちなみに、コンテンツとはそれだけで意味のあるものでなければいけません。そうでなければ拡散もリンクも付かないからです。

なので会社概要などはコンテンツに当たりません。

  • 多くのユーザーに支持される広いテーマであること
  • 基本的に1頁で完結していること
  • 拡散されやすいようにソーシャルボタンの設置をすること
  • 常日頃からソーシャルでのコミュニケーションをはかること

ソーシャル時代の現在において、コンテンツSEOはとてもマッチした方法です。

しかし良いことばかりではありません。

確かにアクセスを得るには優れた方法です。

しかしそのアクセスが、もっとも重要な「成約」に直結するかというとそうはなりにくいのです。

コンテンツSEOでよく見られる1頁完結型で、かつ情報提供やハウツーものの場合、そのコンテンツを見るために訪れたユーザーは他のページをあまり見ることなくそのサイトから離れてしまいます。

つまりアクセスの割に成約には結びつきにくい。とりわけ「今すぐ客」を取り込むことは難しいでしょう。

トイレの水がダダ漏れ状態の人にのんびりとコンテンツを呼んでいる余裕はありません。知りたいのは「今の時間でも来てくれるか?」「料金の目安は?」「対応地域は?」「どれくらいの時間で来てくれるか?」ということだけです。

では、この方法をやるべきではないのか?というとそうではありません。

コンテンツSEOのメリットとして「認知度の向上」に加えて「メルマガなど、他の媒体への登録」を促しワンクッション置くことで成約に結び付けることは可能です。

また、大量のアクセスをさまざまなキーワードから得ることが出来れば、成約率は低いかもしれませんが、実際に成約につなげることも可能なのです。

トップページ(ランディングページの強化)

一応、トップページ自体を成約につなげるページとして作成していたようですが、既述したように、「いろいろなことが出来ますよ」とサービスを羅列していただけで、どう見ても成約につながるページではありませんでした。

何で勝負するのか明確ではなかったですし、何が他の会社と違うのか、そして強いのかはっきりせず、会社概要に多少肉付けしたような感じです。

ただ、良かった箇所を挙げれば、多くはないものの、比較的豊富な画像とともに施工事例が掲載されていたことです。

残念なのは、画像は多いものの、それに対する説明が不足していた点。どこにこだわってそうしたのか、どんなお客様だったのかなどが伝わってきませんでした。

さて―、

実際にヒアリングした結果、以下のようなページ構成にしました(かなりアバウトな説明画像になっていますが…)。聞いていけば何かしら他とは違う強みや特長が出てきますが、かなり徹底的に掘り下げる部分です。

トップページの構成

スマートフォンなどのデバイスへの対応

現在ではPCだけでなくスマホやタブレットなど、さまざまなデバイスでホームページが閲覧されているのはご存知の通りです。クライアントサイトもこのことを考慮することにしました。

ただし、デバイスごとに別々のコンテンツを用意することは予算や時間などから問題があるので、いわゆるレスポンシブWEBデザインを採用しました。

デメリットも確かにありますが、メリットの大きさを考えると導入に迷うことはありませんでした。

トップページを作り込むこともそうですが、このようにユーザーの行動を考慮に入れた制作は現在のSEOにはとても意味があることです。滞在時間や直帰率を常に意識したホームページ作りが欠かせないのです。

テキストの画像化は…

テキストを画像で作っている部分がかなりありました。確かに見栄えがよくなるケースが多いので、制作者サイドとしてはついついやってしまいがちなところです。

しかし、検索エンジンは基本的に画像の内容を理解することは出来ません。

「altの内容を検索エンジンは読める」ということで、「代替テキストを書いておけば大丈夫だよ」という意見もありますが、実際に対策をしてみると違いは明らかです。

テキストの画像化は極力控える必要があります。

画像サイズの最適化

施工事例の写真が豊富―、ということはすでに説明しましたが、一枚ごとの画像サイズがとんでもなく大きなものが多数ありました。
デジタルカメラなどで撮影した写真をそのままアップしている状態です。

1枚あたり数メガもある画像が多数ありましたので、webで表示するのに最適なサイズにして再アップすることにしました。

画像が重いと、サイトの表示速度に関わってきます。表示が遅いと閲覧者はフラストレーションを溜めることになりますし、検索エンジンからの評価も落としてしまいます。

画像にalt属性を追加

施工事例の画像も含めて、画像にalt、すなわち代替テキストがなかったので追加しました。altは画像などが表示できない場合に表示されます。

また、検索エンジンや音声ブラウザなどに画像の内容を伝えるためでもあります。

以前はここにキーワードを羅列する行為が多く見られましたが、現在では意味がないどころかペナルティの対象になります。

ユーザビリティの一環として、画像の内容を正確に記述して下さい。

制作や更新のしやすさ

クライアントは、出来れば社内で更新をしたいという希望を持っていました。
施策前もシステム化はされており、制作会社が開発・運用するCMSで、簡単な更新は行えてはいました。

ただ、出来ればその部分にお金をかけたくないという点と、社内にウェブに詳しいスタッフがいないのでシステム化しないと更新が出来ないという点を考慮し、wordpressを導入することになりました。

サイト内ブログと施工事例の更新を中心に社内で更新しています。

SEOとwordpress化

今回の事案のように

  • 社内にウェブやSEOに詳しい人間がいない
  • 更新は社内でもしたい

というような場合にもwordpressを導入することには意味があります。

一度、プラグインなどを設定しやり方を教えることで、SEOを意識した更新を継続的に行うことが出来ます。最初は都度チェックしながら書き方などを調整していくことで徐々に修正の必要もなくなりつつあります。

やる気スイッチ

当然ながらSEOと直接関係ありませんが、クライアントのモチベーションを高めてあげることも大切な要素ですね。

「出来れば楽をしたい」

というのは多くの人に見られることです。制作会社に丸投げでサイトを完成させた場合などは、完成の状態で放置されていることがよくあります。

外部に振るにしても、完全におまかせ状態だと味も素っ気もないホームページになることが多いのです。

先述した通り、ホームページはあなたやあなたの会社を映す鏡と考えなければいけませんね。

その他(見出しの最適化や強調タグなど)

上位表示させたいキーワードを見出しに配置し、強調タグで囲み―、ということは以前の対策法の一つですが、今ではほぼ意味がありません。

それよりも本文のタイトルとなる見出しは、次の文章を読ませるための魅力的なテキストが必要ですし、読んで欲しいテキストを強調すれば良いだけです。
結果的に重要なキーワードが含まれることが多くなるとは思います。

それと、大見出しや中見出し等のタグの使い方も、それほど敏感になることではありません。

クライアントには念のため見出しに関する注意事項として伝えた程度です。

これまで、内部対策のことを説明してきましたが、このすべてを行ってから外部対策に入ったわけではありませんし、ミドルキーワードで上位をとるために必要だったわけではありません。

今後、より一層のアクセスを得るためにやっていくべきことも含めて書いてあります。

最後に、どこまで何をやったかをまとめてありますのでそちらも読んで下さい。

外部対策編

内部対策となるホームページのリニューアルを進めると同時に、外部対策も進めていきました。もちろん現在も進行中ですが、既にやった対策、これから予定している対策法も含めて説明していきます。

なお、当該案件において、ミドルキーワードで上位表示するまでに行った対策も最後にまとめておきます。

運営サイトやブログ、ソーシャルからリンク

細々とアメブロをやっていたので、そこからのリンクはすでに貼られていました。

ただし、会社名でリンクされていたので、どんなことが出来る会社なのか、キーワードも含めたアンカーテキストに変更しました。

知り合いに頼む(。-人-)

地味~なやり方ですが、手堅いやり方でもあるのが、ブログやソーシャルを使っている知り合いに紹介してもらうこと。

親戚や友人、知人にお願いして紹介してもらって下さい、と言ったところ、複数の方のソーシャルなどから紹介してもらったそうです。

とりわけ地域ビジネスの方は、(地味ですが)意外な広がりを見せることもあるのでやってみて欲しいことです。

ソーシャル対策

ツイッターやフェイスブックなどのソーシャルメディアをすでに活用していて、フォロワーや友達が大勢いる場合は別ですが、このクライアントのように一切やっておらず、かつ、やる気はあるけど「今すぐには…」という場合や、そもそもソーシャルメディアをやる気もなくそこには出来るだけ予算をかけたくないなら、ソーシャルメディア広告を活用します。

広告とは言っても、数万円とか数十万円というレベルではなく、数百円や数千円を数回程度。

今回の案件だとミドルキーワードで上位表示するまでに五千円も使ってません。

ヤフカテ登録

ヤフカテ、つまりYahoo!カテゴリには有料ですが商用サイトを登録させることが出来ます。いわゆる大手ディレクトリ登録と言われるものの中には、このヤフカテ登録も入ります。

この手のサービスはいくつかありますが、オススメしているのはこのヤフカテだけです。「結婚」「懸賞」「芸能人」などで検索すると、比較的上位にYahoo!カテゴリのページが表示されることが分かるかと思います。

上位にヒットするということは、それだけGoogleから評価されているということです。他の登録サービスではそうはいきません。

Yahoo!カテゴリに登録されると、細々とですがアクセスも流れてきます。

プレスリリース

プレスリリースと聞くと、「なんだか難しそう」とか「敷居が高そう」という声が聞こえてきそうですが、いまでは個人の方も盛んに活用しています。

プレスリリースの本来の目的は、プレスリリースをきっかけにメディアにニュースや記事として取り上げてもらうことです。本来の目的を達成するためにはそれなりの戦略が必要となります。専門のコンサルタントもいるくらいです。

しかし、ここではあくまでSEO視点からのお話しです。

プレスリリース配信会社はいくつかあります。プレスリリースを配信すると、配信会社と提携しているメディアサイトにプレスリリースが掲載されることになります。料金が高いほど、掲載されるメディアサイトの数も多くなる傾向にあります。

例えば、ライブドアやエキサイト、朝日新聞や読売オンラインといったサイトに掲載されるわけです。

最近では、プレスリリース内のリンクにはnofollowが付いたとはいえ、それらのメディアサイトから実際に流れてくるアクセスには価値があります。

関連サイトやページに登録

ネットに転がっているリンク集などに大量にリンクをすることで、かつは上位表示をしたこともありましたが現在ではそうはいきません。相互リンクも同じことです。

ただし、リンク集への登録や相互リンク自体が悪いわけではありません。要するにやり方が悪いから効果がないわけです。

そのサイトに見合ったリンク集などを丹念に探し出して、そこからリンクを貼ってもらえないか検討します。リンク集じゃなくてももちろんOKです。

その際のポイントは、

  • 関連キーワードで検索して探すこと
  • しっかりと管理されたサイトであること

になります。

探す時は実際に検索することを常に心がけます。検索して上位に出てくるサイトやページは、検索エンジンからも評価されているということなので、そのようなページからリンクしてもらえないか検討するのです。

PPC広告

「これってリンクなの?」と思われるかもしれません。

リンクとは何か―、という定義にもよるかもしれませんが、「アクセスのない所にリンクや口コミは発生しない」という考え方からすれば、これも立派な外部対策だと言えます。

Googleは、アドワーズ広告に出稿しているからといって、“えこひいき”などはしないと言っています。

確かにアドワーズ広告を利用すれば、「順位が30位アップした!」なんてことはありません。

そうではなく、PPC広告がきっかけとなって、順位アップに貢献することはあるのです。

バナー&テキスト広告

対策をしたいキーワードや関連するキーワードで検索します。当然様々なサイトが出てくるのですが、その中でバナー広告やテキスト広告を掲載してくれそうなブログやサイトをピックアップします。

その際のポイントは、

  • そのサイトが実際に上位表示されていて、アクセスがあることが予想されること。
  • 広告を掲載することで実際にアクセスの流入が考えられること。

この2点です。
誰もクリックしないような目立たない所にひっそりと掲載されていても意味はない―、とまでは言いませんが、やはり実際にアクセスを得ることがポイントです。

また、ずっと掲載してもらうとすれば費用もかさむので、期間限定のキャンペーンバナーなどを掲載してもらうと良いでしょう。お得なキャンペーンだとクリックもしてもらいやすくなります。

期間が過ぎればリンクは外されることになりますが、意味のあるキャンペーンなどを行い、実際にアクセスしてもらえば大きな効果が得られるのです。

まとめ~上位表示されるまでに実際にしたこと~

ここまでで、SEOの内部、外部対策をそれぞれ挙げてきましたが、このすべてを行ったわけではありません。

今後、予定している対策も含めて列挙してあります。

では、このような順位となるまでに何をしたかをピックアップしてまとめとさせて頂きます。

内部対策について。

内部対策については「やっていないこと」を挙げた方が早いので、そちらを中心にしてご説明します。

コンテンツに関してですが、上記で説明した「コンテンツ」と言われる存在は企画段階にありました。

つまりコンテンツはない状態で上位表示に成功しています。

ここでもう一度誤解がないようにしたいので繰り返しますが、会社概要やQ&Aのようなページはコンテンツとして捉えていません。

そこだけは押さえておいて下さい。

あと「更新」に関してですが、クライアントにはサイト内ブログや事例の掲載をお願いしています。

ただし、クライアントの事情や操作を覚えるまでの時間がややかかったこともあって、更新はあまり進みませんでした。

その他の項目に関してはほぼ実施したことになります。

外部対策について

外部対策については「やったこと」をピックアップします。

行った対策は以下です。

◎運営サイトやブログ、ソーシャルからリンク
◎知り合いに頼む(。-人-)
◎ソーシャル対策
◎プレスリリース
◎関連サイトやページに登録

運営サイトとは言っても、アメブロを申し訳ない程度にやっていたくらいでした。そこからはすでにリンクされていましたが、アンカーテキストの概念がなかったので書き換えてもらいました。

ちなみに「知り合いのサイトが強烈だった」ために上位表示が出来たという、そんなオチはありませんので。念のため。

「関連サイトやページにはどれ位対策すれば良いの?」という意見も聞かれますが、この程度の規模のキーワードなら20個前後位で結果が出ることが多いです。

もちろん継続的に対策をする必要がありますが、何百というレベルで必要となるわけではありません。

さて―

ここまで、とあるサイト事例に行った対策法を挙げてきましたがいかがだったでしょうか?

ポイントは、

  • 訪問者をすぐには帰らせない、じっくりと読んでもらえるページへの改良
  • バラエティに富んだ外部対策

これからSEO対策を本格的に始める方や、これまでなかなか結果が出なかった方は、上記を意識しながら対策をしてみて下さい。

まずはスモールキーワードから始めてみて、少しずつでも結果を出していくことが、気持ちの面からも重要になりますよ!

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